火災保険と地震保険の加入を検討中で、被災したときの解体費用を保険金額に含めたいという目的で、家の解体費用をお知りになりたいのですね。
家の解体費用は、建物の構造・規模・地域によって異なります。
構造別の相場の目安としては1坪あたり
木造:2万~6万円
鉄骨:2万5,000円~6万5,000円
鉄筋コンクリート:3万~7万円
と言われています。
35坪の一般的な木造2階建て住宅の場合で考えると、100万円未満から200万円超と幅があります。そのほか、家の前の道路が狭いと重機が入らないため人的作業が増え、料金が高くなる場合があります。
相談者様は、火災後の解体費用を保険で備えたいとお考えなのですね。
それでしたら、火災保険の保険金額に上乗せしても、イザというときに保険金を受け取ることはできないので注意が必要です。
火災保険の補償には、火災・落雷・破裂・爆発・風災・ひょう災・雪災。水災などが原因の損害について補償される<損害保険金>の他に、損害保険金が支払われる被害にあったときに必要となる、さまざまな費用に対して支払われる<費用保険金>というものがあります。
実は解体費用のような「残存物の片付けに関する費用」はこの<費用保険>にて補償されるのです。
代表的な費用保険金は下記のとおり
・臨時費用保険金…損害を被ったことによるさまざまな出費に対応
・残存物取片づけ費用保険金…残存物の取片づけに係る費用を補償
・失火見舞金表保険金…火事等で第三者の所有物に損害を与えてしまったときに、第三者への見舞費用を補償
・地震火災費用保険金…地震・噴火による火災で、一定割合以上損害を被ったときに支払われる保険金
相談者様の場合、解体費用を保険で備えたいとお考えですので、残存物取片づけ費用保険の補償内容をポイントに保険会社を選ばれるといいでしょう。支払限度額は、損害保険金の10%の会社もあれば、他の費用保険金と合わせて損害保険金と同額までの会社もあり、また、損害保険金の10~30%(300万円限度)を諸費用として自動的に損害保険金に上乗せしてくれる会社もあります。
評価額が2千万円の住宅でしたら、10%まで補償の会社なら200万円まで、10~30%の会社で20%の契約をしたら300万円まで、損害保険金と同額でしたら他の費用保険金と合わせて2千万円までの実費が補償されます。
始めにも申し上げましたが、家の解体費用は条件により大きな幅があります。
お住いの地域の解体業者に見積もりを取られてから、加入する保険を検討しても良いですね。