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確定拠出年金と住宅ローン返済、どちらにどのくらいお金を回すといいの?

確定拠出年金(個人型)への加入を検討しています。一方、住宅ローンも35年で組んでおり、確定拠出年金への拠出よりも、まずは繰り上げ返済を優先させるべきか…とも考えています。どちらを先に始めるか、または同時並行で実施すべきかを考えるにあたり、考慮すべきポイントを教えてください。
家族構成は、夫婦2人と未就学児の子ども1人です。

確定拠出年金
2017/06/01
2650

A回答

内村 しづ子

内村 しづ子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP

このFPさん
について

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの内村しづ子です。

個人型確定拠出年金(以下:iDeCo)と住宅ローンの繰り上げ返済、ともに現在の家計から支出すると考えた場合、どちらを優先させるか悩ましいところですね。まず整理したいのがそれぞれの目的です。iDeCoは老後に備えた資金準備、繰り上げ返済は住宅ローン総返済額を減少させる手段になります。どちらを優先させる方が良いのかは状況によって違ってくるでしょう。ご相談者さまの場合はどうでしょう?ひとつずつ整理していきましょう。

iDeCoと繰り上げ返済、それぞれのメリットとは

iDeCoは私的年金の一つです。将来的に企業型確定拠出年金がある企業に転職した場合もiDeCoから企業型確定拠出年金に資産を移すことが可能です。つまり働く状況が変わっても途切れることがない自分年金となります。心強いですよね。また大きなメリットとして、毎月の拠出(積立)金が所得控除の対象になり、所得税や住民税を減らす効果があげられます。一方、繰り上げ返済は「期間短縮型」と「返済額軽減型」がありますが、どちらも基本的には利息軽減効果がありローン総返済額を軽くすることができます。また期間短縮型を選んだ場合は、ローン返済期間が短縮されるので完済を早めることができます。定年後まで住宅ローンを払い続けることを考えると、早めにローンを完済すればそれだけ老後資金に余裕が持てそうですね。

考慮したいのは住宅ローンの完済時期

ローンの完済をご主人またはご相談者さまなど、ローン契約者が定年を迎える60歳頃を目安としたときの状況はいかがでしょうか?定年後に多額の住宅ローン残債があると毎月の返済が大きな重荷となる場合が多く、iDeCoにより老後資金を作った効果は薄れてしまいます。繰り上げ返済を実行し、無駄な金利支払いを減らし60歳などできるだけ完済時期を早める方が優先順位は高いといえます。返済時期の目処がついてからiDeCoを始めてもよいかと思います。また現在、住宅ローン控除を受けている場合はiDeCo利用で納付する税金が減ると控除額の上限まで還付されないケースも出てきます。もちろん私的年金を作る選択肢としては、iDeCoは節税効果もあり、まず初めに利用したい制度ですよ。

ご相談者さまのケースですと、住宅ローンはもちろん、お子さまの教育資金の準備状況なども考慮してiDeCoを始める時期や実際に拠出する額を検討することがポイントになってきます。

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