<過去の家計簿データから平均額を計算してみる>
家計簿をきちんとつけている方ならではのご質問ですね。
暮らしってイレギュラーなことがたくさんあって、支出を記録すると毎月大きく変動していることってよくあるのです。
でも、支出の中身をよく見てください。
たとえば、食費を半年分ほど比較すると、記念日などの特別な食事を除けば、食費ってほぼ毎月一定ではないでしょうか?
シャンプーやトイレットペーパー等の日用雑貨、洋服や靴などの被服費については、買う月と買わない月はあっても、ひと月あたりの平均額は出せると思います。
過去のデータを活用して、自分の目安額を知ることが重要になります。
<家計を3つに分けて考える>
続いて、家計を3つに分けて考えます。
家計を
(1)毎月の生活費(固定費)
(2)毎月の生活費(変動費)
(3)臨時支出
に分けて考えてみましょう。
(1)毎月の生活費(固定費)とは、家賃や住宅ローン、駐車場代、授業料やお月謝、保険料など、毎月決まって出ていくお金を指します。
口座引き落としで出ていくことが多く、金額にも変動がありませんから、一度把握しておくとやりくりを考えずに済みます。この固定費が大きすぎると自由に使えるお金が減って苦しくなるので、見直す価値の大きな部分でもあります。
(2)毎月の生活費(変動費)とは、食費や日用雑貨、被服費、レジャー費などを指します。
日々やりくりしながら使っていくお金です。それぞれの費目で見ると多少変動すると思いますが、総額で予算内に納められるように意識すれば問題ありません。
(3)臨時支出とは、旅行代や年会費、家具家電の買い替え、車検代や税金などを指します。
年に1回~数回ですが、1回あたりの金額が大きく、家計に大きな影響を与える支出です。冠婚葬祭など予定できないものもあるので、余裕をもって年間予算を立てておきましょう。
「毎月の予算が立たない」という今回のお悩みは、(3)臨時支出を毎月の生活費と切り分けて考えると解消できます。
過去の家計簿や、通帳、カード明細等を参考にして、臨時支出がいつ頃、どんな目的で、いくら出ていくか見通しを立てておきましょう。